なぜ、生きる?

悩み、苦しみ、生きづらさを抱える皆さんと共に 移住や転職、不登校、大好きな本についても綴っていきます。日常のなかでのふとした学びや気付き、ココロの栄養のキッカケになれれば幸いです 

ノラネコ再始動‼ 一日目その2

画像は本文とは関係ありません。


親方から現場と若き同僚のS君を託された。

 

彼は親方と作業をしていた剪定の作業を一人でやっている。

それが終わったら僕が今やっている、草刈りの作業に合流するはず…

なんだけど、作業が終わらないのか、なかなかこっちに来ない

僕はしびれを切らせて声をかけてみた。

 

「まだ、終わらんの?」

「はい、中々この蔦がしぶとくて」

彼は金網のフェンスにからまっている草を除去していた。

「もう少し、早くやる方法があるんだけどな」とは思いつつも言葉にはせず

ひたすら彼を待った。

 

正直に言えば、S君に練習で草を刈ってもらうよりも、

自分でとっととやった方が早い。

難しかったり、危険な箇所は自分でやって、後の簡単な所を彼にやってもらおうと

残しておいた。

 

が、中々来ない、手持ち無沙汰になっても仕方がないので

彼に残しておいた分にも手をかけた。

 

数分後、ようやく彼は作業を終わらせて、こっちにやって来た。

やり方や機械の部分の名称、注意事項をいって聞かせるが、

返事はするものの、全然手応えがない。

そしてぼそっと言った。「草刈りってやるの二回目なんですよね…」

ああ、そうだったんだ。本当はやりたくなかったのか、苦手意識があるのか

イマイチ、やる気を感じられなかったりモタモタしていたのはそのせい

だったのか(も)・・・・・

 

でも親方に「練習させてやってくれ」と言われた以上、説明するだけして

とりあえず、本当に簡単で初歩的なところをやってもらった。

 

あまり監視的な事はしたくなかったが、危険を伴う以上、見てないわけにはいかない。

チップソーの回転数、アクセルの使い方やその調整、ストラップの長さの合わせ方

その他諸々全てがなってなかった。

 

少し作業をとめて、粘り強く説明するも、右耳から左耳に抜けている感じ

何がわかってないのかも、分かってないんだろう…

これは相当時間がかかるなと正直思った。

 

危ない時に咄嗟に回避したり、それを察知したり、感づいたり、

基本的の体のさばき方、初歩的な事以前の問題だった。

 

小さい頃に公園なり自然のなかで遊んですっ転んだり、怪我をしたり、

痛い思いをしたり。

 

そういう、小さい時の何気ない経験や積み重ねがこういう仕事をする上で、

圧倒的に欠如していた。「これは相当時間がかかるし、苦労するな」と内心思った。

 

その分、スマホ等のガジェット、アプリの扱いには長けているんだろうけど…

 

そんなこんなで、仕事は片付いた、作業終了の画像を親方に送るもすぐ返信がきた。

「あと、5分くらいで行くから、とりあえず現場で待ってて」

僕も初日だったし、実際に状況を確認したかったのだろう。

お世辞や励ましも混じっているんだろうけど、「完璧だ」との言葉をもらった。

 

3人して会社に戻る、僕は社有車で、S君は親方の自家用車に乗って。

道具等を降ろしてる最中、アツっぽい目で親方が言った。

 

「中途半端だから、とりあえず6月中はバイト扱いで、7月から年金、保険を含め

本採用、給料はこれだけしかでせないけど、それでよければ是非きてくれ」

 

目がウソでないことを語っていたが、僕も妻子持ちだ、給料の額よりも、自家用車

を業務で使用するにあたり、ガソリン代や使用費等の相談と

wワークが前提になるので、休日の予告や取り方や曜日の予定等を率直に

話し合いをさせて欲しいと億面もなく懸命に話した。

こういった話し合いがしやすそうだったからこそ、再出発の舞台にここを選ばせてもらったんだ。

 

手応えはあった、多分お互いに。

 

ただ、折角カミさんに弁当をつくってもらったのに

作業そのものは12時半で終わってしまった。

 

あまり早く帰っても、いらん心配なり小言が来そうなので

少し、ブログを書いたり日記を書いたりして少し、時間を潰してから帰宅。

 

そんなに構える必要もなかったけど、家計の事や将来の事で耳の痛い

事がいくつか飛んできた。

 

でも、顔を見て話し合いができるようになっただけまだマシになったのだろうか。