なぜ、生きる?

悩み、苦しみ、生きづらさを抱える皆さんと共に 移住や転職、不登校、大好きな本についても綴っていきます。日常のなかでのふとした学びや気付き、ココロの栄養のキッカケになれれば幸いです 

ノラネコ再始動‼ 一日目その1


約2ヶ月ぶりに働き始めます。

今日は新しい職場での初出勤、作業できる服装、装備で会社に朝8時半集合。

会社へ向かう道中、思ったより緊張はしなかったし余計な事も考えなかった。

 

待遇面や金銭的なものより少人数のシナジーや社長と、共にできる志

「華咲く未来を創る」に賭けた以上、妙なごまかしや、へりくだりは無意味だ。

 

とはいっても10分前には到着。

社長はまだ来ていない。

 

時間ちょうどに社長が登場した。若き同僚を連れて。

(名前はS君としておきます)

一週間前の面接の際に話だけは聞いていた。

不登校時期があったり、色々と紆余曲折があり、それなりの「生きずらさ」を抱えていそうな若人だ、今どきの若者らしく痩せていて、線が細い。

 

とりあえず挨拶を交わす、向こうの方がに2周間分、センパイではあるのだけど

社長の一言で僕の方が「外仕事の先輩、人生の大先輩」ということになった。

つまりは指導したり、面倒を見ろということだ。

 

今日は二件現場があるとの事車2台で、現場へ向かう運びになった。

いきなり僕が社有車を運転することに、

 

「つんだってきて」と言われたけど、こういう時ははぐれたら、

どうしようもなくなるので、現場の位置情報はあらかじめ

お願いして、スマホにピン留めした。

 

一件目は庭の立ち木の伐採、軽く危険予知活動をした後

社長がチェーンソーを振るう。

そんなに大きくはないが、庭木なので、周囲の建物やエクステリを傷つけないよう

かなり細かい注意を払いながらの作業だった。

 

安全な距離を保ち、タイミングをはかりながら、

僕とS君で、裁断された枝や幹をトラックの荷台に積み込む。

 

仕事の目処がたった時、「これ、切ってみて」と声をかけられた。

「つまり、入社試験みたいなもですか?」と返した。

チェーンソーはそれなりに扱ってきて自信はなくはないけど、

人それぞれのやり方があるし、お眼鏡にかなうかどうか…

 

結果、68点ぐらいはもらえただろうか、そんな手応えだった。

 

なんだかんだで、作業は終了、清掃を済ませ、庭木を処理業者に持ち込む。

トラックスケール、いわゆる「カンカン」は前職で散々こなしてきた。

 

荷物を積んだ状態で車が通れる巨大な量りに乗り、荷台を空にした後もう一度乗る。

計量終了の合図は回転灯だったり、ブザーだったり、

 

重量を量る時に車にのったままだったり、降車しなければならなかったりと、

業者ごとにルールが違うので、たまに混乱する事がある…

 

その後、二件目の現場へ向う、作業内容は庭木の枝の剪定と草刈り。
社長とS君で剪定をして、僕が草刈り機を手にした。

ある程度刈ったあと、社長は請求書の納付や見積もりの作成等で

一時、現場を離れるとの事、「Sに草刈りの練習させてやって」と頼まれた。

「ああ、やっぱり」かと思うと同時に少しだけワクワクした。

 

何を隠そう、僕の子供も不登校だった。

今は何とか二人共学校に通っているが、その後の進学や就職の事はかなり危うい。

 

ある意味、何年後かの未来の息子を目の前にして、

一緒の仕事をするのと同じようなモノだと思った。

 

だけど、そんな思いや甘っちょろい感傷が吹き飛ぶまで

そんなに時間はかからなかった。