なぜ、生きる?

悩み、苦しみ、生きづらさを抱える皆さんと共に 移住や転職、不登校、大好きな本についても綴っていきます。日常のなかでのふとした学びや気付き、ココロの栄養のキッカケになれれば幸いです 

52才妻子持ち、転職☓☓回、未だに無職… どうする、俺? #7 ーニセ香厳、中央道を東上ー

(愛車もエネルギーを欲しがっています)

 

「微かな光」それは3年間のコロナ禍も

ようやく落ち着いて、久しぶりに東京

(っても多摩地区の西のはずれですが)

に帰省して、実の母と妹に会うことです。

 

北陸新幹線も開業して、その手段をとる事が

多かったのですが、(お酒も飲めるし)

 

色々訳あって今回は車で帰ることにしました。

安房峠経由、中央道をひたすら東へ向かいます。

 

後方に流れていく懐かし風景

この道は今まで、富山に移住してから

の26年間で何回、通っただろうか?

 

その時々の状況や精神状態が、

普段は陽光も届かない海底から

さまよい上がってきた深海魚のように

チラチラと胸の裡を去来する。

 

フロントガラスの上部いっぱいに広がる

気持ちのいい晴れ渡った5月の空を

見つめながらも、意識のほんの一部に

 

自分の内側を軽くまさぐるのを許す。

 

「もうこの際、香厳さんに倣うしかないんじゃないか?」

(香厳さんについてはこちら)

www.engakuji.or.jp

「俺にしかできない、俺のような人間だからこそ

できる仕事なんて、ただの幻想じゃないか…」

 

諏訪湖の近くのSAでトイレ休憩、

コロナ禍でロクに旅行できなかった憂さを

一気に爆発させたかのような、人、車の多さに驚く。

 

観念的な世界にかなり傾いていた意識が

圧倒的に雑多な光景を前にして「現実」

に押し戻される。

 

「もうちょっと目の前の事に集中しなきゃ、

とにかく、無事に実家に辿り着こう」

と気を少し引き締める。

 

それから数時間後、高速を降り、

一般道を走る

帰省するのは3年ぶり、車でかえるのは

何年ぶりだろうか…

 

帰巣本能とよぶには大袈裟だけど

実家までの道順は間違えなかった

 

変貌してしまった町並みに

一抹の寂しさを覚えつつも、たどり着いた。

 

3年ぶりの実家だ。