なぜ、生きる?

悩み、苦しみ、生きづらさを抱える皆さんと共に 移住や転職、不登校、大好きな本についても綴っていきます。日常のなかでのふとした学びや気付き、ココロの栄養のキッカケになれれば幸いです 

52才妻子持ち、転職☓☓回、未だに無職… どうする、俺? #41 ーそして面接へー


その会社は自宅から車で一時間弱の住宅地の中にあった。

そこの社長さんと電話で話して面接日時を決める時、

事務的ではない、かなり気さく印象をもった。

 

ただ、待遇で妻子持ちの身分としては、かなり低い(社長ごめんなさい)

でも、第一に志望したのは、大人数の会社につきまとう

 

会社へのグチ、同僚の陰口、弱い者いじめ諸々のストレスのやり取りを

なるべく避けたかったのと、

 

自分が求めているのは「働く場所」ではなく「死に場所」、

「人生の残りの時間」を何に捧げるかを真剣に考えた。

(大袈裟か?)

 

ある意味、少人数の相乗効果や化学変化に賭けた。

もう、包み隠さず自分を曝け出すしかない。

 

下手に小細工を弄したり、自分を誤魔化したり

ウソを付いて採用されたところで仕方がない

 

正直に自分をお示ししてその上で、お断りされるなら、それはそれでいいと

覚悟を決めた。

 

ある意味「運命」だとか「御縁」といった非科学的なものを

信奉しているのかのしれない。

 

ただ、そんな覚悟を決めるだけにもかなりのウダウダした時間が僕には必要だった。

もっとすんなり、踏ん切れたり、先へ進める人もいるのだろうけど、

そっちの方が多数派なのかもしれないけど

 

僕は「あちら側」と「こちら側」のギリギリの境界

でしか生きていけない。これはもうどうしようもない。

 

割と面接はすんなりと進んだ、あまり突っ込んで聞いてはないが

社長さんもそれなりに複雑で紆余曲折がありそうな方だった。

 

話もそれなりに盛り上がった。

 

「後は条件の問題だ、あなたさえよければ是非といってくれた」

 

関門はクリアした。でも、多分ダブルワークが前提になるし

冬場の仕事もあるのかないのか不確定要素が大きい。

 

でも、そんな事は薄々わかっていたことだ。

というより、あれほど時間をかけて、「もう結果にはこだわらない」

なんて思い詰め、自分の内面を整理したハズなのに

折角、OKが出たら出たで、今度は別の悩みがムクムクと頭をもたげてくる。

 

この性格自分でもどうにかしたいのはヤマヤマだが…

帰り、社長は僕をずっと見送ってくれた。